別学か共学か。
全体的には共学人気ですよね。
共学にして急に人気が上がった学校も目立ちますし。
世の中には男女がいるのだから、男子校・女子校は不自然だ。
男女が協力してこその社会だ。
などなど、共学こそが正解だという意見は強い。
一方で御三家はじめ伝統校はがっつりと男子校・女子校だし、併願校含め中学受験で別学校を完全に避けるとすると選択肢がかなり狭まってしまいます。
さてそこで啓明館はどうかというと、たぶんきっと別学推しです。
以下、保護者会での別学推しコメントの一例です。
いわく、
「共学がはじまったのは戦後。別学の歴史のほうが長く、それは教育において別学に利があったから」
「男子と女子の成長は違う。特に中学生の精神年齢の差は大きい」
「女子のドロドロは男子がいる環境でこそ起きる」
「異性の目を気にせず自分の個性ややりたいことを思いきり伸ばせるのは別学」
「共学の環境がほしいなら公立でもいいはず。せっかく私立に行くなら別学」
などなど。
もちろん
「共学がダメというわけではない」
「共学にもいい学校はたくさんある」
「高校生ぐらいになると男子もなんでここは共学じゃないんだって言いはじめる」
とフォロー(?)もされつつ、忖度なしの別学トークはむしろ清々しくてよいと思います。
実際の受験では共学も別学も併願しまくりですしね。
別学を敬遠することないよってメッセージは、今の時代、極端なぐらいでちょうどいいのかもしれないし。
ちなみに母toraは女子校出身です(高校だけですが)。
女子校の恩恵を受けた身としては、啓明館の言うことは概ね同意できる。
女子校はすっごく楽しかったので。
当時から別学は不自然だって批判はありましたが、通っている身としては「は? なんで? みんなこんなにイキイキ過ごしてることの何が不自然?」て思ってました。
別学に行ったからって世間との交渉を断つわけでもなし。
駅でも街でもコンビニでも、塾やバイトをすればなおさら、ふつうに異性を見ますし接します。
社会が男女で成り立っていることぐらいわかるしね。
ただ正直、大学や社会に出てからの恋愛のスタートが出遅れるのは否めない。
「同年代男子との会話や関わり」に疎くなるのは、たしかにある。
別学のデメリットってそこ(だけ)だと思います。
ただし、スタートが遅れるきらいはあっても、別学出身者が特別に結婚が遅かったり、結婚できなかったりするわけではないというのもポイント。
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これまでの人生で見てきた限り、モラハラ彼氏に引っかかるのも、彼氏ができなくて悩むのも、婚活に焦るのも、共学出身者と別学出身者に有為な差はありませんでした。
むしろ大学で知り合った男子校出身者のほうが、女性にやさしく紳士的だった印象も。
別学か共学か。
小toraの進学先は「どっちでもいい」が今の本音です。
ただ、みなさん別に子どもに恋愛上手or恋愛経験豊富になってほしくて中学受験させるわけではないと思うので、もし別学に抵抗ある人がいたら、一経験者としては「別学いいよ!」って言いたいなとは思います。
女子校はオタクとギャルが仲良くなれる世界だし、「勉強してきた?」「してないよ〜」の不毛なやり取りは必要ないし、「仲良しグループは一緒にトイレに行く」不文律もない。早弁してようが勉強してようが誰もひやかさない。
女子校に行って気づいたのは、自分は「共学にいる女子(のあれこれ)」が苦手だったということ。
個人の感想ですが、スクールカースト無関係でのびのびいられるのが別学の一番いいところだと思います。